コウベガタリ - 神戸語り -

『~行きつけの店には情報がいっぱいかも~』

2009年11月22日

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(ブラッスリー ボンマリアージュ店内)

 

ヨーロッパでは、1683年に最初のカフェがウィーンでオープンして、パリに、ロンドンに、ヴェネチアに、ヨーロッパ各地にカフェが開かれていきました。 カフェは、もちろん日々の生活の中心に成り人々の憩いの場として愛された。 しかしまた新しい情報の収集の場としても使われた。現在のインターネットで瞬時に世界の出来事が手に入る時代とは違い、欲しい情報は自分の足で人々が集まるカフェに出かけ、自分の話術で相手から情報を聞き出して初めてこれからの時代の流れが何気に分かると言った、単に空腹を満たすだけの場所ではなく、政治、経済、文化、芸術などのニュースを知りえる唯一の場所として確立し、これから訪れる時代について各々の意見を戦わせる場でもあった。

 

1686年創業のパリの「ル・プロコップ」には、バルザック、ユゴー、ヴォルテールらが集まる文学カフェとして有名になり、政治、経済、にも影響を与えた。 また、モンパルナスにある「ラ・ロトンド」には、モディリアニー、マティス、藤田嗣治、らが通った店で知られ、多くのアーティストに影響をあたえた。 「カフェ・ドゥ・マーゴ」、「カフェ・ドゥ・フロール」は、サルトルやボーヴォワールが哲学論に話に花を咲かせていたカフェとして有名です。

 

神戸にも沢山の有名な店があります。 小磯良平、が通った「アカデミー」 谷崎潤一郎の小説に登場する「ハイウエー」などが有名です。 しかし、アーティストだけが集まる店なんて存在しません。また、アーティストがまったく集まらない店も存在しません。 人間はみんな表現者(アーティスト)だと考えています、有名人だけが特別な人間では有りません、だた、彼らは常に新しい時代(世界)を貪欲に模索しているのです。 自分の思いと他人の考え方がまったく一緒なんて無いのです。 ただ人は、多かれ少なかれ、他人に影響を受けて生きていますし、また知らないうちに、他人に影響を与えているかも知れないのです。 膨大は情報をインターネットから得ることが出来ますが、それを、自分でどう処理(知識を知恵に変える)するかをもう一度考えて行きましょう。 ひょっとしたら、行きつけの店で出会った人やスタッフと何気に会話していると、次の時代が見えてくるかもしれません。 ただあまり、ヒートアップし過ぎて「喧嘩」しないように注意して下さい。

(以前、「ルイブログ」の方にユーチューブからの動画「銀座のBAR」を貼り付けたのでまた覗いてみてください。)

 

 

 

 

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