コウベガタリ - 神戸語り -

『~「ワイン」の話で、ボン・マリアージュ~』

2009年11月26日

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(ボンマリアージュ店内)

 

「運命の出会い」といえるど自然と惹かれあうもの達、フランスでは古くから相性の良い食べ物を、生まれる前から結ばれる運命にあった最高の恋人たちになぞられ、「ボン・マリアージュ(良い結婚)」と呼んできました。フランスでは、一般的にワインとチーズと言ったようにワインに合う料理の取り合わせをさします。最近は老若男女とはず、「ワイン」を飲まれる方が増えました。でも、ワインに合う料理を考える前に、「ワイン」の基礎を少し知っておく事が大事です。別にソムリエに成ろうと思っているわけではないので、あまり難しく考えないで、いかに食事の時に少しでもオシャレな時間を大切な人と過ごせるかだけを考えて気軽にワインを飲みに行きませんか。

 

ワインを、色で分類すると白、赤、ロゼ、に分けられます。これは使用するブドウの種類、製造工程によって色が異なります。白ブドウは白ワインに、黒ブドウは赤ワインの材料になりなす。また、ロゼは黒ブドウを赤ワイン同様に醸造し、色がロゼ色になった時に、色合いを見て果皮を取り除いて造られたものです。

 

白ワインは、薄いグリーン色の白ブドウのブドウの果汁のみを使用するので、透明っぽい色になります。主にシャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、セミヨン、リースリング、ヴィオニエ、マスカット、シュナン・ブラン、アリゴリ、などの白ブドウの品種から醸造されます。白といっても、ブドウの品種や年代によって、色が異なります。

赤ワインは、黒ブドウを使用します。黒ブドウ(濃い紫色のブドウ)の果汁と皮の両方を使用するために、ワインレッドの色になります。 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー、ガメイ、カベルネ・フラン、などの品種が主で、これもブドウの品種や年代によって、紫色を帯びた色や褐色を帯びた赤など、いろんな色に分かれます。

ロゼは、黒ブドウを使用し、醸造の途中でロゼ色になった時点で果皮を取り除いて製造されます。もしくは、黒ブドウと白ブドウの両方の果汁を混ぜて造られますが、この製法は、シャンパンと日本以外は許されていません。ロゼには、サーモン色、わずかにピンク色、などがあります。

 

ワインを味で分類すると、大まかには甘口、中甘、辛口、中辛口、の4つのタイプに分類することが出来ます。しかし、ブドウの品種や収穫された土壌、ブドウの収穫された年などによって異なります。 甘口タイプは、糖分が多く、アルコール度数も高めの物が多く、中甘口タイプのワインは、やや辛口ワインを指し、甘口と辛口の中間に分類されます。 辛口タイプは、糖分をあまり含まないワインで、キリッとしたシャープでキレのある物が多いのです。中辛口は、やや辛口のワインを指し、中甘口と辛口の中間になります。

ボディとは、主に赤ワインのコクを表わすのに使用します。ワインの厚みやふくらみを意味していて、軽いものを「ライトボディ」、中間を「ミディアムボディ」、しっかりとコクのある物を「フルボティ」と表現します。

香りの分類によく使われるのが、フランスで使われている、アローム・ド・フルールと言われる「花の香り」、アロム・ド・フリュイ「果実の香り」、エルブ「ハーブの香り」、スー・ボワ「土の香り」、オドゥール・ボワゼ「樹木の香り」、オドゥール・アニマル「動物の香り」などがあります。 基本的には、原料のブドウの風味の「アロマ」とワインが熟成による香りの「ブーケ」のバランスが大事だと考えます。 「アロマ」とは、ブドウが醸し出す香りの事で、「ブーケ」とは、発酵や熟成によって樽や瓶の中で生まれる複雑な香りのことです。あまり熟成していない若いワインは、ブーケよりもアロマが強いと言っています。反対に、しっかり熟成したワインほどブーケは強く、そのため風味も強くなります。アロマが豊かなほど、ブーケも豊かになり、ぞくに言う「美味しいワイン」と言われているものです。

 

酒や料理を食べるのに色んな事を言うのは基本的に好きではない。なぜなら、人の味覚なんて人それぞれ違うに決まっているからだ。味が濃い物を好む人もいれば、薄味を好む人もいる。 だがそこに、食文化の面白い所がある。たとえば、味が濃い物を好む人に薄味のすごく美味しい物を食べてもらっても、「薄味で美味しいですね。」て口では言うかもしれないが、心のうちは「味が無い。物足りない。」と思っているに違いない、薄味の人に味の濃い物を食べてもらっても同じ結果である。私は、「ワイン」も同じだと思う。自分の好みの味に合わない物はいくら高価な物でも決して有難くないし、自分が美味しいと思っても他の人が同じ見解とは限らない。でも、「ワイン」を一人で楽しむなら問題ないが。恋人、家族、友人など一人以上で一本の「ワイン」を楽しむらなそう言うわけには行かない。みんなが、「美味しい。」と心から言ってもらわないと「ワイン」を飲む意味が無い、だから、「このワインは・・・・・・・・。」てはじまってしまうのが「ワイン」である。だから色んな種類の「ワイン」をためして、自分の好みではなく、自分たちの好みの「ワイン」を探さなければいけない。なぜなら、「ワイン」のボトルを開ける時、隣りにいる人は、「大切な人に決まっているからだ。」、気の合わない人と一本のボトルは決して開けないでしょう。 ひょっとしたら、これが本当の「ボン・マリアージュ(良い結婚)」の由来かもしれない。

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