コウベガタリ - 神戸語り -

2009年12月の記事

『~汽笛と共に、年明けを~』 - [ 12月30日 ]コメント(0)

(ビーナス・ビレッジ にて)   行く年、来る年の「コンサート」に寒い窓を開けて耳を澄ますと、神戸っ子の慣わしにしている。 街中や山上の寺の鐘の前奏をしばらく続き、時計の針が重なった途端に、港に停泊中の船が一斉に汽笛を鳴らし、新年を告げる壮大なシンフォニーが響き渡る。 歴史の古い港町、汽...

『~パリの窓から~』 - [ 12月25日 ]コメント(0)

(パリ在住 フローリスト FUMIKO MOTOBAYASHI  家の窓より)   新都市に「グラン・アルシュ(第二凱旋門)」が建ち、ルーブル美術館の中庭に、「ガラスのピラミッド」が登場した。 フランス革命ゆかりのバスティーユ広場に「第二オペラ座」が新設され、1900年建築の鉄道は改装さ...

『~神戸の街に世界がある。~』 - [ 12月23日 ]コメント(0)

神戸ムスリム=モスクは、日本にある最古のモスクである。 1935年神戸のトルコ人、タタール人、インド貿易商らの出資により建てられた。 周辺の建物は神戸大空襲でほとんど焼失したが、この寺院だけは奇跡的に難を逃れて、阪神淡路大震災でも倒壊せず、元の姿のまま建っている。 毎週金曜日の昼の集礼には、神戸近...

『~イスラム教~』 - [ 12月21日 ]コメント(0)

(神戸ムスリム=モスク にて)   「イスラム」とはアラビア語で「神の意思に服従すること」。信者を「ムスリム」と呼ぶ。 イスラム教は、ユダヤ教、キリスト教に次いで、預言者に啓示された三番目の大宗教である。 イスラム教の預言者は、イブラハム(アブラハム)、ムーサー(モーセ)、イーサー(イエ...

『~ユダヤ教~』 - [ 12月20日 ]コメント(0)

( 関西ユダヤ教会 [シナゴグ] にて)   ユダヤ人の歴史は、今から四千年近く前にメソポタミアのウルで始まった。メスポタミヤにはセム系の諸民族が住んでいた。 ヘブライ人もその一つで、たびたび移住を繰り返していた。中でもアブラハムを首長とする部族は他のどの部族より長距離を移動し、ウルから...

『~原始キリスト教~』 - [ 12月18日 ]コメント(0)

( カトリック神戸中央教会 にて)   キリスト教の出発点は、ナザレのイエスと言う人物です。 キリスト紀元元年数年前に生まれたイエスは、ガリラヤ地方(パラスチナ北部)の村に住む大工の息子と言われているが、その幼少時代は謎に包まれている。三十歳前後で宣教を開始し、ガリラヤ地方で弟子を集める...

『~宴会の季節ですね。~』 - [ 12月15日 ]コメント(0)

(ブラッスリー ボンマリアージュ にて)   西洋料理とは、一般にヨーロッパ諸国で発達した料理の総称で、各国によって料理の内容は複雑に異なっている。 そのルーツははるか紀元前の古代バビロニア時代にさかのぼり、当時すでに、ワインやチーズも飲食されていたと言われている。 ギリシャが栄えた時代...

『~海舟と龍馬の夢~』 - [ 12月14日 ]コメント(0)

『~銀行はどんな役割をしているの?~』 - [ 12月11日 ]コメント(0)

(元町商店街 にて)   不景気の原因の主役は、銀行です。 私たちは、銀行に預けてあるお金が、銀行の金庫にあるような錯覚をお越しがちだが、当然ながらそうではない事は以前に語りました(「神戸語り」 『~「銀行制度」の始まり~』)。   銀行が企業にお金を融資し、それを元手に企業が...

『~買い物は身近な経済活動~』 - [ 12月10日 ]コメント(0)

(なつかしの神戸 より)   「金は天下の回り物」と言う言葉があります。 お金は世の中をグルグル回っている。 お金は、人の手から手へ渡り歩いているうちに、たまたま、自分のところにやって来る。そのお金で家賃を払ったり、生活用品を買ったり、洋服を買ったりしてお金を使っている。 当然、誰もが同...

『~JAZZは全世界へ~』 - [ 12月 8日 ]コメント(0)

(ハーバーランド にて)   フランス人と黒人の混血をクレオール(Creole)と呼ぶことはすでにお話しましたが、彼らは普通の黒人とは逆に、奴隷制度が廃止されたおかげで、有産階級の地位を失って、人種差別を受けるようになった。 そのクレオールが演奏するジャズをクレオール・ジャズ(Creol...

『~JAZZ発祥~』 - [ 12月 8日 ]コメント(0)

(なつかしの神戸より)   ジャズは20世紀初頭、アメリカ南部のルイジアナ州ニューオリンズという港町で誕生したとされる。 2005年のハリケーン「カトリーナ」の直撃で、街の9割が水没してしまった、おのニューオリンズである。ミシシッピ川の河口にあるニューオリンズという街は、港町の性格上、世...

『~神戸外国人墓地~』 - [ 12月 6日 ]コメント(0)

(再度公園内 神戸外国人墓地にて)   神戸市立外国人墓地、市立再度山(通称 修法ヶ原)公園内にあり、遠くまで見晴らしがきく風景は絶景である。洋風の公園にも似ており、日本風の墓の持つ暗い感じをさせない。 数多くのいささか風変わりな墓石はあたかも、公園に飾ってある記念碑のようにも思えるほど...

『~パリ時間~』 - [ 12月 5日 ]コメント(0)

(パリ在住 フローリストFUMIKO MOTOBAYASHI  ルーブルから)   パリを訪れるたびに襲われる時間の感覚はいったいなんなのだろう。 ひとたびパリの石畳を踏むと、パリから離れ日本にいた期間がどれほど長くても、この前にパリを訪れ、そして帰国して止まってしまった時間が無かったか...

『~私はバケット好き。~』 - [ 12月 4日 ]コメント(0)

(ブラッスリー ボンマリアージュ店内)   パン、チーズ、ワイン。これが日本人の「ご飯、漬物、味噌汁」に相当するフランス人の「食」の三位一体に当たることは、どんな人でも知っている。しかしながら、この三位一体が日常的に民衆の口に入るようになったのは十九世紀末だったという事実は、あまり知られ...

『~「銀行制度」の始まり。~』 - [ 12月 3日 ]コメント(0)

(「なつかしの神戸」より)   やがて鉱山の発掘技術が発達してくると、金や銀などの貴金属がお金として使われるようになります。 これも貴重性に基づいたお金です。金属には、お金として非常に優れた性質がありました。それは、品質があまり劣化せずに、分割が割りと容易に出来るという性質があった。品質...

『~お金ってなに?~』 - [ 12月 2日 ]コメント(0)

(神戸外人墓地にて)   「神戸語り」では、神戸の歴史、酒の話、世界の逸話などと共に「経済の話」も語って行こうと思っています。最近、テレビ、新聞の経済ニュースで、円高やデフレと言った話題が毎日報道されていますが、誰もが何となくしか解っていないのが金融のシステムだと思います。まずは難しい事...

『~ウイスキーってどんな酒?~』 - [ 12月 1日 ]コメント(0)

(ブラッスリー ボンマリアージュ店内)   BARで一番飲まれる酒といえば、世界中ではやっぱり「ウイスキー」である。カクテルやワインなどと違って、女性にはとっつきにくいイメージがあるかもしてないが、その魅力を知ればやみつきになるに違いない。でも、いろんな銘柄や種類があってわからない人が多...